代表メッセージ

二代目大工が想うこと

 
自分は長男ということもあって、幼少のころから先代に「大工になれ」と言われ続けて育ちました。しかし、特別器用でもない自分にとって、それは大きなプレッシャーでもありました。二代目というのはとかく先代と比較されやすく、引き継いでからは、二代目三杉建築としてどうありたいのかを常に考えてきました。
 
小さな工務店として次世代に住み継がれる家づくりをおこなうとともに、今ある地域の家を守り、暮らしを守る。住まいもひとも歳を取れば具合が悪いところも出てきます。細かな修繕や改修は地域工務店だからこそできることだと思います。
しかし、そのためには職人の存在が重要になってきます。建築業界では職人の高齢化が問題になっており、実際に私たちの地域でも後継者不足は否めません。二代目として次の世代へバトンをつないでいけるよう、職人の魅力、モノづくりの楽しさを発信していくことも、私たちの大きな役割だと考えています。
 
ひとは一日の半分近くを住まいの中で過ごします。
人生１００年時代を迎えたとき、実に５０年を家の中で暮らしていることになります。そう考えたとき、願わくば、親、子ども、ひいては孫の世代までが、笑顔で心地よく暮らすことができる「ずっと心地よい」住まいが提供できるよう、常に考え、研鑽してまいります。